エアコンなしで熱帯夜を乗り切る住まい

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いつまで続く熱帯夜

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。

今日は夜の気温が25度を超える「熱帯夜」というテーマについてお話したいと思います。
日経新聞によると山形県の熱帯夜での死亡率は、熱帯夜ではない時の1.8倍となっていて、全国平均の1.1倍よりも数字は高く、山形の人は熱帯夜に慣れていない事が分かります。また最近では夜すぐに気温が下がらず、エアコンを付けて寝るのですが、身体は疲れて良質な睡眠が取れて無いなと感じます。

陽射しの向きを注意する

この暑い夏の中で、安く、快適に、夏をやり過ごせないかについて、建築的に考えてみたいと思います。
先ず必要になるのが、昼間の太陽熱を家の中に極力入れないことです。やる事は簡単で、日が入る方向に大きな窓を設けない事です。そりゃそうだと思いますが、意外とこれが出来ていません。夏の日差しが入る方角は東北西です。つまり夏至のタイミングで南からの日はほとんど入りません。ただ、暑くなり始める7月から、涼しくなる9月末頃の太陽の高度はもう少し下がっている時期も多いので、私のおすすめは、北と西は最小の窓のみ確保して、東と南に開口を設けて、しっかり庇も付ける事が必要だと思います。これをする事で夏は熱を入れず、冬は熱を取り込む住宅が出来上がります。

空気の流れに気を配る

また、涼しい空気を入れて暑い空気を外に逃す必要があります。これまた当たり前じゃないかと言われてしまいそうですが、どう言う事かと言うと、低い涼しい空気を取り込み、高い熱い空気を家の外に逃す必要があります。
具体的には、家の周りに緑を設け涼しい空気が溜まるエリアを作り出します。家の周りに山があればその方向に緑を寄せるべきですし、私の家では南面の隣家+山側の方向に緑を多く設けて意図的に涼しい空気がとどまるように計画しています。その涼しい空気を南から取り込み家の中を抜けて北側の軒下付近に日の入らない窓を設け、そこに熱気が抜けるように計画しています。
自然と上手く共生して、建物を機能的に使う事が出来れば少ないエネルギーで快適な生活をじつげんできます。現在、建設を予定している自邸に取り入れた工夫など都度発信していきたいと考えていますので、引き続き楽しみにしていて下さい。本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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