住宅で考えるエネルギーマネジメントのおすすめ

こんにちは。Tsugute.SAGAEの石井です。今日は住宅のエネルギーマネジメント(エネルギーの管理)と言う事について、簡単に説明したいと考えています。

目次

今考えるエネルギーマネジメント

環境の話や、エネルギーの話はもううんざりという人、うさん臭かったり電気の話は苦手だという人も多く、とっつき難いと感じる人も少なからずいるのではないでしょうか。

なるべく簡単に理解できるように専門用語をなるべく使わずに説明したいと思いますので、最後まで読んでいただければと思います。

まずエネルギーについて住宅の目指す姿としては、「外部からのエネルギーを消費しない住宅」を目指すと言う事です。

この「外部からのエネルギーを消費しない住宅」を実現するために行う手段が以下の項目となります。

①エネルギーの消費を減らす

これはいわゆる「省エネ」と呼ばれ、例えば消費の大きな空調や冷蔵庫を消費エネルギーの少ないタイプのものを採用することによって実現します。

また寒河江市は村山地域の西端に位置し、町の周りを多くの森林に囲まれていることから間伐木材を利用した薪ストーブ等を利用することで光熱費を抑えられるだけでなく、地域の森の活用による林業活性化など、木の循環社会を作ることで脱炭素(カーボンニュートラル)の実現にも貢献することが可能になります。

②エネルギーを創る

この項目については、現状では「太陽光発電システム」を採用します。太陽光発電システム以外に、家庭で気軽に取り組めるコストパフォーマンス良くエネルギーを創る技術はあまりありません。例えば太陽熱給湯システムは水が汚れる可能性があったり、地熱利用システムは高額な掘削作業が必要だったりします。

また今後の想いとしては、寒河江に移り住んだ時に感じた「どこでも水の音が聞こえる」町の特徴を活かした「堰を利用した水車(水力発電:家庭用)」などを設備としての活用を検討していきたいと考えています。

③エネルギーを取り入れる・取り入れない

これは「パッシブデザイン」と呼ばれる技術で、例えばひさし(のきの出)を利用して夏の真上からの日差しを遮り涼しく、冬は比較的横から入ってくる日差しを取り入れて家の中を温かくするといった技術です。こののきを出すという設計は古くからの日本の家に採用されてきた技術で、パッシブデザインだけでなく、壁からの漏水対策になったり、外壁の劣化防止策にもなったりと非常に重要な設計です。しかし、最近の建売などでは見た目のシンプルさからのきの全く無い家も多くあり、これも住宅寿命が短くなる一因でもあると考えています。

④エネルギーをためる

住宅に求められる機能の中で今最も注目されているのが、この「エネルギーをためる」という機能です。家庭で消費されるエネルギーというのは大きく分けて主に2つあり、「電気」「熱」エネルギーです。創られるエネルギーは太陽光だけなので、これを上手くためることができれば、本当に効率よくエネルギーを活用することが可能です。具体的なエネルギーのため方が以下の内容となります。

  ⅰ)直接電気をためるのは電池です。

住宅用の蓄電池はまだまだ高額ですが、最近では自動車が電動化され、電池容量と単価を比較すると自動車のほうがコスパが良い状況となっています。この自動車の電池をV2Hという設備で住宅で活用することができるようになるのですが、自動車でエネルギーの管理を行うことで住宅のエネルギー管理だけでなく移動のエネルギー管理も行えるようになります。

  ⅱ)太陽光で作られた電気を熱として利用

太陽光で作られた電気を熱として利用できるのが「エコキュート」と「空調」です。創られた熱を「ためる」のがエコキュートではタンク(魔法瓶のようなタンク)と、空調では部屋を囲む断熱材です。これによって昼間太陽光で作られた電気のエネルギーを熱として給湯タンクや建物に保存。効率的にお湯の熱はお風呂や給湯設備として、空気の熱は長い時間保持して利用することで、外部からのエネルギーを購入せずに生活することが可能となります。

最後に

このように4つのエネルギーの管理の仕方を上手に活用することで、「外部からのエネルギーを消費しない住宅」に近づける事で、家計にも優しく環境にやさしい、また健康にも良い住宅が実現します。もしこんな住宅にご興味があれば、これからも読んで頂けたら幸いです。

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