住宅の防災での注意点

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地震の少ない山形県

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。今日は「防災」というテーマについてお話したいと思います。

山形は東日本大震災の時も関東でさえ震度5〜6のエリアが多発する中、県内は震度4〜5とあまり揺れず、災害に強い土地であると言えると思います。私も家を200年保たせるために何処に家を建てるか検討に検討を重ね、生まれ育った東京の地を離れ、寒河江に移り住む事を決めました。

東京は災害よりも人災の方が心配…

ちなみに東京はこの先200年を考えた時には、2度は大震災に見舞われ、高台の平地ではありましたが1回ぐらいは水害に、1回ぐらいは富士山のあたりが噴火するのではと半分妄想もありつつ考えていました。そこに耐え得る家は作る事が出来ると考えていましたが、その災害時にパニックになる人混みを考えると、東京に住み続ける事はリスクにも感じました。

寒河江では水害対策を

一方で寒河江は、震災の時にも東根や天童よりも震度は低く、高い山々に囲まれながら西村山の平地に位置し崖くずれや噴火の心配も少ない地域だと思います。ただ地名の通り川に囲まれた土地なので、古くから田んぼに活用されていた土地等が多くあり、場所によって土壌が緩く揺れやすい場所も多いと推測されます。そのため新興住宅地として開発される土地は、それまで田んぼだったのかどうか等注意をしないと地盤改良などの費用が追加でかかるだけでなく、長期的に揺れやすい土地を選んでしまっている可能性があります。更に市から水害に対するハザードマップが発行されていますので、水没予想地域などをしっかり確認しながら、土地検討の際には是非活用することをおすすめします。また、地震と水害を防ぐためには、先人の知恵も活用し「昔から人が住んでいた土地」で過去に災害に見舞われていない事が重要だと考えています。それを調べるために、古地図(自宅検討の際には明治頃までの地図を確認しました)を確認したり地名(地名に水を連想させる名前)を確認したり、過去の水害の被害状況を確認したりすることをおすすめします。
とにかくどんなに建物が良くても土地が悪いと災害にあってしまうため、防災という観点では土地選びがとても重要となってきます。

建物の対策

住宅として言える事は、耐震等級は3以上とする事。ただ耐震なら何でも良いかというと、そうでは無く、最近は端に筋違いを設置するのは、建物が突き上げられてしまうため避けた方が良いと言われたりしています。また最近増えてきた制振ダンパーは200年保つのか確証を持てる製品がありません。そもそも木の家を建てる時に構造に別の性質の材料を用いる事は、揺れの周波数を変えてしまい家がねじれる可能性を上げてしまいます。ハウスメーカーは計算すれば良いと考えているようですが、50年後も同様のモーメントで動くのでしょうか。木と鉄の性質は違うので劣化の速度も変化の仕方も全く違います。家はシンプルに可能な限り同一部材で建てる事が、最も長く強い家を保ち続けるコツだと思います。

実際に沢山存在している200年住宅。

また街中を見渡した時に既に数百年経っている建物もあります。それは神社仏閣です。メンテナンスは常におこなわれていますが、構造は木で、傾く事もなくしっかり建っています。これ以上に何かが必要だとは思えませんし、今の世の中の住宅は、余分なものによって保たなくなってしまっているように私の目には見えています。科学を過信し過ぎないよう注意も必要だと思います。

Tsugute住宅

私たちは、本当に必要な物を考え、シンプルで強く、美しい住宅をこれからも目指していきたいと考えています。今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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