自宅建築日記(着工3か月17日)

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やりたかった床下エアコン

こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。現場では床の下地の工事を進めています。
この写真の木で囲われた長方形のスペース(穴)は、床下エアコンを設置する場所となります。床下エアコンには賛否両論ありますが、私は試したこと、体感した事が無かったため、自宅新築の際に試そうと決めていました。

床下エアコンとは

床下エアコンとは、壁掛け用の普通のエアコンを吸込み側を床の上に、吹出側を床下にすることで床下にエアコンで空調された空気を流し、床にあけた穴(スリットや吹出ガラリ)から部屋を空調する方式です。夏に冷房でやると床下が結露してカビの発生を促してしまうため、基本的には暖房のみの使用となります。(1年目は基礎コンクリートから数百リットルという水が出てくるそうなので、夏場も送風運転したいと考えています)

床下エアコンのメリットデメリット

床下エアコンのメリットは、①床全体を柔らかく温められ、部屋も暖めることで部屋全体を同じ温度にすることが出来る②スリットに風量調整機能を持たせることで全館空調のような使い方ができる事③基礎に吸収される熱があるが、基礎外(下も含め)断熱とすることで、基礎コンクリートを蓄熱層として利用し昼間の太陽光の電気をエアコンで熱エネルギーに変え、熱としてエネルギーを蓄える事ができるのです。それによって例えば冬は太陽光のエネルギーで昼の間だけ発電した電気でエアコンを付け、夜は消していても温かさが残るような使い方をすることができます。
一方デメリットとして、よく言われていることとしては、④カビが発生する⑤ゴミが出てくる⑥エアコンが壊れやすくなる⑦床下の空気が流れてくるので衛生的に・・・と言った声が聞かれます。
デメリットについて④⑥は、多くの場合、床下エアコンの特徴をユーザーや工務店が知らず、冷房でも使用してしまった場合に起こるようです。⑤については、工事中にこまめに掃除をしてあらかじめホコリを無くしておくと何も出てこないそうです。⑦について、この建物では長期優良住宅を取ったこともあり、床下点検口を3カ所設け、すべての場所に簡単に行けるように設計しました。また基礎外断熱とすることで、床下から見える部分は木材とコンクリート、少量の配管材ぐらいしかほぼ見えません。木材の防腐剤も自然由来のホウ酸としたことから、化学物質が蔓延する事もないと考えています。このように全てのデメリットは住宅の工法によって消すことが可能になります。

つまりこの住宅と床下エアコンの相性はとてもよく、冬の暖房時における基礎空調として最強な方法ではないかと考えています。また住宅が建ったら使用感含め報告したいと思います。今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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