ゴミは全部買った物
こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。今日は「ゴミ」というテーマについてお話したいと思います。先ず我が家での方針は、買い物の時にゴミになるとどうなるか、ゴミをいくらで買っているのか考える、それと同時に梱包を受け取らない事をなるべく実践しようと心がけています。その結果、梱包材が少なく、なるべく土に還らない石油由来の物を少なくしたいという購買意識に変わってきました。
日本はリサイクル率は8%?
日本は世界の中でもリサイクル率の低い国です。これを言うと驚かれることも少なくありません。それは私達消費者が捨てた物に対してあまりにも無関心だからだと思います。実際、ドイツが67%お隣の韓国が60%(environment at a glance OECD2019)と言う中で日本のリサイクル率はたったの20%。そしてその中の60%は、「燃えるゴミに石油由来のプラスチックも捨てれば燃料として燃えるよね」と言う考え方でリサイクルという分類に入っているサーマルリサイクルと呼ばれる怪しいリサイクル方法です。つまり日本で普通に生活していると、買う物の8%しかリサイクルされていないのです。さらに多くの国では、ゴミを焼却するための多額の費用を拠出できず、この「サーマルリサイクルというゴミを焼く」という方法は取れません。リサイクルの高い国は、日本の様に1割を燃やしてリサイクルと言わなくてもこのリサイクル率を達成しているのです。
ゴミの方針の違い
ドイツや韓国がこれだけ高いリサイクル率を達成できる理由として最も大きなものは、国で廃棄方針を決めているという事です。一方、日本は大枠は国で決めるものの、詳細は地方自治体が決めている事もあり、自治体や近くの民間スーパー等の方針・取組具合によって回収方法やリサイクル品目が異なり、その煩雑なルールの理解が足りていない事がゴミ出しのマナーの悪さ、リサイクル率の低さにつながってしまっているのです。例えば、ほぼ90%のリサイクル率をほこるペットボトルについても、少し汚れていたり中に別のゴミが入っていると、リサイクルボックスに入れても選別されゴミとして捨てられる(サーマルリサイクルカウントでリサイクルと見なされる)率が実は半分ぐらいあるのではと言われています。これらの事実を知らずに私たちは大量のゴミを出し続けているのです。
リサイクル率の高い諸外国
リサイクル先進国であるヨーロッパでは、国でゴミの分別の決まりが統一されている事もあり、引越ししても分別方法や袋が変わらないため迷わない。また分別とリサイクルを徹底させるため、小〜中学校の義務教育として分別の仕方、リサイクルの正しい知識を学べるカリキュラムが組まれているそうです。
産業廃棄物の6割は建築土木関連のゴミ
住宅という観点でもゴミを減らす事はとても重要で、私達建築関係者はその建物が使われている時はもちろんですが、最後に捨てる事まで考えて設計する必要があると考えています。その答えの一つが化学物質の多い建材(新建材と呼ばれるもの)を使わない事が必要だと考えています。イニシャルのコストが高くても、長い年月保つ事、廃棄する時も次の利用が容易な物と考えると、自然と樹脂を利用した建材を使用しなくなるのは当然だと思います。
少しずつでも出来る事をやる
生活の中ではコンポストの利用や、量り売り店の利用が必要となってきます。本当は寒河江のコミュニティの中だけで生活の全てを完結出来るのが理想ですが、まだまだ対応出来ないことも多いので、少しづつでも仲間を集って寒河江で実現可能なゼロウェストの形を模索していきたいと考えています。本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。