こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。今日は屋根の事について書いて行きたいと思います。
皆さんもご存知の通り屋根にはいくつも種類がありそのメリットデメリットがありますので説明していきたいと思います。
最高のコスパ ガルバリウム鋼鈑
先ず結論から先に言うとガルバリウム鋼板で葺いた(を貼った:施工した)屋根の縦ハゼ葺き(ぶき)が、今私が考える最適解だと思います。理由はメンテナンスしなくてもしっかり保つ事。太陽光発電を付ける際に屋根に穴を開けなくても良い事。初期費用が安くランニングコストもかからないからです。
瓦が好き。だけど・・・
屋根の種類からですが、私の築100年の実家は瓦で、100年の間に確認出来たもので1回取替ています。またその時は耐震性等を加味して軽量瓦としました。現在、変えてから35年が経過し、東京ですが震災があったこともあり3枚程度無くなっています(何枚かずれていたのを自分で戻しました。端の瓦は下に落ちてしまい無いままです)。今ある物は漆喰の補充や修理は必要ですが、もう少し保ちそうです。過去の交換の頻度から瓦の耐用年数は30年〜60年程度だと想像出来ます。高級感もあり私は好きですが、地震に弱く、重いため積雪地である山形には向かないかもしれません。
板金屋根にも種類があります
山形に一番多いのは板金仕上げです。実はガルバリウム鋼板も板金仕上げの一つで、素材が一般的な鉄(ブリキ)かガルバリウムかという違いになります。比較的施工が容易で耐用年数も長いですが、ブリキだと十数年ごとに塗装を塗り替えないと塗装がボロボロになって来てしまいます。またブリキの施工で一般的な瓦棒葺き(かわらぼうぶき)と呼ばれる施工方法では、瓦棒(かわらぼう)と呼ばれる木材の小口(木の切った断面)部分から水を吸い上げて腐りやすく、雨漏りのタイミング等で葺き替え(屋根のやりかえ)を行っている風景をよく見かけます。また塩害(海風)の影響を受け錆びやすいので沿岸部では見かけません。見た目はほとんど変わりませんが素材をガルバリウムにするだけで、メンテナンスのためのコストを削減することが可能です。
スレートや防水の仕上げはお勧めしません
また一度流行ったスレート瓦と呼ばれる長方形の板状のものです。ハウスメーカーではいまだに多いですが15年に一度塗装やメンテナンスを行わないとコケや割れが発生して、初期費用は若干安いですがトータルすると損になってしまいます。また陸屋根やバルコニーに採用されることの多い防水塗装仕上げも同様で、15年~20年で一度塗り替えしないと性能が維持できません。つまり、スレートや陸屋根の防水仕上げなどを採用してしまうと、十数年に一度数百万円のメンテナンスコストを別に用意しないと住宅の性能を維持することが難しくなってしまうのです。住宅のローンを支払いながら別にメンテナンスの費用も用意するというのはとても大変で、可能な限り避けるべきだと思います。
その他にも様々な種類の屋根材がありますが、もし意匠性などから「絶対にこれ」と言う希望がなければ、ガルバリウム縦ハゼが費用、耐久面ではおすすめです。ただ家の見た目を決める重要な意匠パーツですので、理想とコスパを考えながら最適解を是非探してみて下さい。本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。