続く異常気象への対応
こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。
今日は「カーボンニュートラル」というテーマについてお話したいと思います。最近はよく聞くようになったカーボンニュートラルですが、これだけ暑い日が続いたり、雨が降ったらゲリラ豪雨と異常気象が続き、嫌でも地球温暖化を肌間隔で感じられる日が多くなってきてしまいました。春には南陽市で県内過去最大の山火事も発生。海外でも毎年熱波や山火事の多発と言った問題が日本以上に発生しています。また世界では温暖化の問題が発生すればするほど、二酸化炭素をどう減らすかと言う「カーボンニュートラル」について議論される事になります。世界の中ではカーボンニュートラルと言う言葉も既に市民権を得てこれからの考え方のスタンダードになってきている印象です。
住宅でのカーボンニュートラルに必要なこと2点
カーボンニュートラルが温暖化を食い止める手段の一つである事は疑いようのない事実だと思いますが、そのやり方は様々あります。その中でも一番根底ある考え方が「エネルギーを使わない」という考え方です。この住宅において「エネルギーを使わない」ためには、建築時と建築後の生活の中に切り分けで考える必要があります。まず建築時に必要になるのが①化石燃料を極力使わない事です。また建築後の生活の中で必要になるのが②地産地消(最近ではオフグリットとも言います)出来る家にする事です。
①化石燃料を極力使わない
①の化石燃料を極力使わない事は、燃料だけでなく建材から何から何まで全てです。「極力」と書いたのは、排除したいにも関わらず代替品が無かったり極端に性能を落としてしまう可能性があり、何かあっても修理や変更ができないからです。それでも、多くの既製品は石油由来の樹脂から作られていて、家の中に樹脂を入れないと言う事は困難な状態です。いつかこの状況を寒河江から変えていきたいですね。
②地産地消出来る家にする
②の地産地消出来る家にするために、お金と一緒ですが、先ずは使う量を減らす。次に得る方法を増やす。そして貯めるです。
使う量を減らす
使う量を減らすと言う事について、例えばエネルギーについては、断熱性能を高めたりパッシブデザインを取り入れて冷暖房消費を抑えたり、省エネの機器を採用したりといった方法です。
得る方法を増やす
次に得ると言う事についてですが、住宅のエネルギー問題で考えるなら、先ずは電気を得る方法として技術も確立している太陽光発電です。いつかはこの寒河江を縦横無尽に流れる堰を利用した小水力発電等も住宅に取り入れたいと考えていますが、色々調べていると、現状の技術では落差が無いとなかなか現実的な電力が生まれないのが実情のようなのでまだまだ先の話になりそうです。また畑を持つことは食糧を得る事につながるし、雨水を溜める事も水を得る事につながります。
貯める
最後に貯めると言う事について、エネルギー観点から考えると最も直接的なものが「電池」です。ただリチウムイオン電池は携帯でも分かる通り劣化が早いため永遠に使い続ける事が出来ません。また住宅向けの電池は価格も高く費用対効果を考えると現実的ではないものが多い印象です。
その中で私の考える現時点でのベストシナリオとしては、電気自動車とV2Hを購入して自動車を電池と見立て、車を使った移動と言う観点も含めてエネルギーマネジメントすることです。
またエネルギーを貯めると言う事は電気だけにとどまりません。エコキュートを使ったり、断熱性能を高めエアコンで電気のエネルギーを熱に変えて貯めたりする事も立派なエネルギーを貯める行為です。
まとめ
この①化石燃料を使わない ②地産地消できる家にする 事を意識して家の設計をする事が、住宅におけるカーボンニュートラルへの近道だと考えています。答えは一つでは無いかもしれませんが、常にアンテナ張って実現可能で効果の高い方法を模索していきたいと思います。住宅のカーボンニュートラルについて分からない事や悩みがあれば是非ご相談下さい。今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。