賃貸か新築か。お金の問題だ
こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。
今日は「家とお金」というテーマについてお話したいと思います。住宅は、教育費・自動車と合わせて3大消費と言われています。
その中でも最も一度に高額な借金をする住宅は、より所持リスクが高いと思います。はっきり言って本気でその人の人生を考えた時、新築と賃貸、どちらをすすめるかと言われたなら、相手にもよるとは思いますが、多くの人には賃貸をすすめると思います。理由は、これから何があるか分からない人生の中で、抱えるリスクは少ないに越した事がないからです。高い賃貸に住んでいて何か収入が減少するような出来事があったとしても、住み替える事で支払いを抑え、破産のリスクを減らすことが可能です。一方、住宅を購入してしまうと、売ると言っても労力は大変なものですし、日本で住宅は消費材と見られています(これが問題だと思い、変えていきたいと考えていますが・・)ので、いざ売る時も建物の価値が二束三文となってしまっている(首都圏のマンション等は今は別ですが・・)ため、売っても借金だけが残り破産してしまう可能性があるからです。
ローンという名の立派な借金
そもそも何千万円のローンを組んで、35年もの歳月支払い続けるってよくよく考えると凄い事ですよね。サラ金で数千万の借金があると離婚問題ですが、住宅ローンなら許されます。本当は同じものなのに不思議です。また、35年でこれから35年間、今、もしくはそれ以上の収入の得られる仕事を続けていかなければいけません。また山形県の離婚率は37%となっていて決して低くはありません。例えば、夫婦分担してローンを組んで、その後離婚なんてなったらとても大変だと思います。だから家を建てたいと考えた時に、一番最初にやらなければならない事は、家族会議を開き、ライフプランの作成とそのプランに合わせた費用シミュレーションを行なって、月々の支払可能な金額から逆算して、家を建てる費用を算出するべきだと思います。
お金が一番では無いですが、とても大切です
家のプランや意匠・設備等はハッキリ言って好きなようにやりたい様にやれば良いと思いますが、お金の事についてはやりたいようにやってはいけません。更に言うなら不動産屋やハウスメーカーのやりたいように進めては絶対いけません。理由は不動産屋やハウスメーカーはお金を使わせるのが仕事だからです。しっかり計画した上で無理のない返済計画を立てて下さい。お願い致します。
私も35年のローンを組みます
と「新築は悪だ」というような事を書いてきましたが、私も同じように35年のローンを組んで新築を建てる事にしました。理由は、目指す家が市場に無いと言う事と、どんなに偉い建築家でも、本当の本当に自分だけの思い通りに家が作れるのは自宅だけだからです。そのため、どの建築家も自邸にはお金を注ぎ込んで色々な実験を試みます。私も例外なく実験を試みたいと考えていますので、いつか泊まりに来て説明させてください。またもう一つの理由として、私が200年保つ家を作れば、もしかしたら私の子供達の誰かが同じようにローンを払って住宅を建てなくても良くなります。そのためにも、数年から数十年しか保たないような家では無く、何百年も長く使えるような樹脂や接着剤は使わない家を建てたいと考えています。自宅の建築計画については、これからも順次アップしていきたいと考えていますので、ご興味あればのぞいて行って下さい。それでは本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
