生活の質=QOLとは
こんにちは。TSUGUTE.sagaeの石井です。
今日は「生活の質」というテーマについてお話したいと思います。
生活の中で質を上げると言う事が最も重要な視点です。どんなに大きな家を建てても、どんなに良い車に乗っても、生活の質(価値)が上がらなければ意味がありません。
そのため物を購入する時には、値段よりも得られる価値を基準として必要か不要かを判断した方が良いと言われています。
建物の広さや素材よりも、そこでどんな暮らし方をするか
住宅でも同じ事が言え「質や価値が高いとはどういう事か」家族と話しながら未来の計画に沿った家である必要があると思います。また質が高いとは、満足度が高いと言う事ではありません。例えば高級品を入れて満足度は高くても、ローンがギリギリで家族皆が苦しければ質が高いとは言えません。また建築業界には坪単価と言われる言葉があるように、広さと値段は比例します。そのため広くすればする程価格は高くなります。
この生活の質を意識した選定や考え方をQOL(クオリティーオブライフ)と言い、数年前から盛んにこのQOLを高める事が重要だと言う記事や本が増えてきたように感じます。
住宅のQOLに必要な事
住宅はこのQOLと密接に関係しています。その中でも特にQOLを上げる手段として必要なものは以下の項目だと考えています。
①費用負担
②使い方・間取り・広さ
③健康
④採光・緑
一つずつ説明します。
①費用負担
①費用が最も重要です。新築住宅と言う大きな負債を抱える事は、リスクを伴う事であるため、強い意志が無ければ買うべきではありません。よくよく考えて新たに買ったり建てたりしたら、今よりも幸せだと言う時に限って建てるべきです。確かに賃貸ではいつまで経っても自分の物にはなりませんが、それこそ買おうと思えば100万円で中古住宅は売っています。支払いが不安であれば新築では無く、中古住宅で十分だと思います。
②使い方・間取り・広さ
②使い方・間取り・広さも重要です。重要と言うのは家族でライフプランを話し合い、本当に必要最低限の住まいとするべきです。私の中では斉藤助教授の住宅という63㎡の4人暮らしが、収納はもう少し欲しいですが理想に近い広さだと考えています。ちなみに私は今、家族5人で46㎡の家に暮らしていますが、どこにいても家族を感じる事ができてとても幸せです。
③健康
③健康もとても大切です。そんなの当たり前だと言われそうですが、日本の建築は、ビニールや化学物質の多用で揮発物が多く、ビニルクロスなどで気密性も上げるためアレルギー等が年々増加している。結露→カビが発生しやすい。断熱性能が低いため、温度ムラが大きくヒートショックが起こりやすい。等の問題に目が向けられないまま(海外はどれも日本より高い基準があります)どんどん新築が量産されています。TSUGUTEではこの問題に対応したいです。
④採光・緑
④採光・緑ですが、これはどちらも有ればあるほど幸福度も上がると言われています。ただし、天窓は雨漏りの危険が高すぎるため設置はおすすめしません。また手のかかる庭も、時間と手間を天秤にかけながら検討する事をお勧めしています。
最後に
家は幸せを形作る上でとても重要なものです。真剣に考えて頂き自分や家族にあったそれぞれの住まいの形があると思います。それを形にして行くのが私達の役目であり、その空間を作るお手伝いが出来ればと考えています。今日も、最後まで読んで頂きありがとうございました。